こんにちは、てくのブログです。
さてさて、点字のキホンをご紹介しておりますシリーズの第3回です。
前回は実際にどうやって点訳(てんやく)するのか?というお話しでした。そのポイントは…
- 漢字かな交じりの文章をどのように「読む」のか、キチンと調べておく
- 6本の指を6点に見立てる「6点入力」というワザを使う
ということです。
それを踏まえたうえでですが、点字にはある重大な問題があるのです。
すでに、このことに気が付いていた方もいらっしゃるかもしれませんが…
そう、いくら漢字を使わないからといって、たった64種類(2の6乗)の表現では数字や英字(アルファベット)すらカバーできません。全然足りないのです。
この問題を解決するために、点訳では様々なルールを作って64以上の文字や記号を表現できるようにしています。
そのルールをほんの触りだけ紹介します。
いくつか合わせて1つの文字にする
64以上の文字を表現するためのルールの1つに、複数の点字を「組み合わせ」て、1つの文字を表現するというルールがあります。数字や英字、記号などがその典型です。
数字は、数符(3456の点)という点字と組み合わせて表現します。英字は、外字符(56の点)という点字と組み合わせて表現します。
また、大文字と小文字の区別は、大文字符(6の点)という点字と組み合わせて表現します。

このほかにも様々なルールを使って64個の点字だけでも、通常の文書から詩や漢文などの文学書、数式や楽譜に至るまで、多彩な表現ができるようになっています。
数符を忘れると”ウルサイ”人になっちゃう??
ちょっと脱線。
とある点字初級コースの講習会で、実際に起きた事件なのですが、自分の自己紹介で「私は34才です。」を点訳するときに、うっかり数符を入れ忘れてしまった人がいたそうです。
「3」は数符を付けないと「ウ」で、「4」は数符を付けないと「ル」になります。
はい、みなさんお察しの通り、「ワタシワ ウルサイデス」という自己紹介になってしまったということです。(♪チャン♪チャン♪)

というわけで
みなさん、点字の世界はいかがだったでしょうか?
簡単?難しい?面白い?
なにかを感じたそこのあなた!点字の世界はもっともっっと奥が深いのです!
ぜひ点字の世界へ飛び込んでみませんか?
下記のリンクでもっと点字の世界を堪能してみてください。
それではまた~。
【点字とはなんぞや? 他の記事はこちら】
① 意外と知らない?!「点字とはなんぞや?」というお話 その1
② どうやって「点訳」するのか?|「点字とはなんぞや?」というお話 その2
③ 64個じゃ足りないよ!|「点字とはなんぞや?」というお話 その3
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