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Optima Joystick ユーザー 山下智子さま

アイキャッチ Optima Joystick

今年の1月末にPretorian Technologies(プレトリアン・テクノロジーズ、イギリス)製のジョイスティックやトラックボールをいくつか発売しました。

小さな動きで操作できるものとしてはジョイスティックマウスがあるのですが、逆に(比較的)大きく動かせるけど震えや不随意運動がある場合におススメできるものがありませんでした。
世界中で使われているPretorian社の商品は、そこの穴を埋めてくれると期待しています。

今回はさっそくOptima Joystick(オプティマ・ジョイスティック)を導入された山下智子さんにお話しを伺ってきました。

Optima Joystickを選んだ理由

実は山下さんはTRAXSYSという会社がつくっていたジョイスティックを使っていました。そしてPretorian社のジョイスティックは、このジョイスティックの後継(の後継?)的な存在なのです。
ジョイスティックの固さやボタンの配置、数など違いはありますが、だいたい同じような使い勝手であることが決め手でした。

TRAXSYS社のジョイスティック
確かにOptima Joystickに似ている。

もう一つ大事なのは、ゲームコントローラーとして使えること。
山下さんは子どものころからゲーム好きで、いまもNintendo Switchでいろいろなゲームをするそうです。この日は株式会社ホリ製のアーケードコントローラーで「星の〇ービィ」をやるところを見せてもらいました。
このアケコンもジョイスティックが左側にあり、いい感じの固さで、1つだけですがボタンアサインを変えられるので、重宝しているそうです。

ゲームをする山下さん
久しぶりにカービィやりたい…

残念ながらまだXbox Adaptive Controllerを入手できていないのですが、いずれはOptima Joystickでゲームができることを楽しみにされています。

導入の工夫

①車いす用テーブルと滑り止めマット

アケコンを使っているときもそうでしたが、車いす用のテーブルに滑り止めマットを敷いて、その上にすべての操作デバイスを置いています。Optima Joystickは445gとそれなりに重いのですが、使っているうちにズレてしまうこともあるそうです。山下さん的には「もう少し重いほうがいい」とのこと。
重りをつける、裏面のねじ穴を使って固定する、という方法も考えられます。

車いす用テーブルに滑り止めマットを引く

② 左右のクリックはスペックスイッチで

Optima Joystickには、外部スイッチで左右クリックをするためにモノラルジャックが2つ用意されています。ここにそれぞれスペックスイッチをつないで、左手でジョイスティックを、右手で2つのスイッチを操作しています。
ちなみにスペックスイッチはマジックテープで樹脂製のプレートに固定しています。

2つのスペックスイッチをプレートに固定
プレートを腕置きの下に差し込んで、ちょうどいい場所に固定

③ かさ上げ

車いすのアームレストの高さに合わせて、Optima Joystickをかさ上げしています。この1cmほどの差が、操作性や疲れやすさに大きく影響します。Optima Joystickにはパームレストがあって、手を置きやすい形状になっています。

1㎝高くする
車いすのアームレストに合わせています。
かさ上げその2
Nintendo Switchのソフトが入ってたケースがピッタリ。

④ ボタンを埋める(予定)

山下さんは外部スイッチを使っているので、本体についている赤と黄のボタンは使わないのですが、たまに意図せず押してしまうことがあるらしいので、「板を乗せたりして埋めちゃおう」という話をされていました。

ジョイスティックを動かしていると、意図せずボタンを押してしまうことがある
ジョイスティックを握っている手がボタンにあたってしまうことが

実はUltra Joystickも持っています

山下さんんはOptima Joystickを車いすに乗っているときに使います。そしてもう一つ、ベッドにいるときのスマホ操作用でUltra Joystickも持っています。どうやって設置するのか、これから考えていくそうなので、また取材させてもらいたいと思います!

山下さんはすごい人

この日の取材は1時間以内を見込んでいたのですが、なんと2時間もお邪魔してしまいました。というのも山下さんのエピソードがおもしろすぎるから。例えば

  • ボッチャの元日本チャンピオン(しかも3回も)
  • 日本代表にも5回選出されブラジルや韓国に遠征経験も
  • 150m以上を介助なしで泳げる
  • Jリーグ開幕時からヴェルディ川崎の熱狂サポ―ター
  • ヴェルディの練習を見るために江戸川区から東京の西側に引っ越す
  • 通い詰めるうちに「ラモ〇」や「北〇」など往年のメンバーと仲良しに
  • 同じ代表アスリートとしてアドバイスをもらったことも
  • SPEEDも大好きでメンバーとも交流がある

ざっと挙げただけでこれだけのネタが。

もちろんそこに至るまでの苦労や、如何ともしがたいバリアもあるのですが、その多くを乗り越えてきた意志の強さと行動力に圧倒されてしまいました。これからも応援しています!

山下さん
やっぱりゲーム中がいちばん楽しそう!

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