でんでん記録

ヒストリー(これまでの歴史)

「でんでん記録」の変遷

「でんでん記録」は、多くのソーシャルワーカーにご利用いただいている「サポート3」の後継ソフトウェアです。
2014年10月に公益財団法人日本社会福祉弘済会(日社済)様より開発・販売を引き継ぎました。

リリース時期ソフトウェア名対応OS
2000年4月ケース・サポート・システムWindows 2000
2003年9月サポート2Windows 2000
2006年1月サポート3Windows 2000/XP
2011年2月サポート3 プラスWindows 2000/XP
2012年1月サポート3 2012Windows XP/7
2014年10月でんでん記録Windows 7/8/8.1
2015年10月でんでん記録 Windows10対応版Windows 7/8/8.1/10

初代開発者の 小川弘子様(ソーシャルワーカー)からのコメント

システム誕生の背景

1999年4月、コロニー印刷所のケースワーカー(生活支援員)として新たな仕事が始まりました。当時、「ケースワーカーってどんな仕事するの?」とよく質問をいただきました。新米ワーカーの私は適切な答えをだすことはできなかったのですが、漠然と「利用者ひとりひとりの、秘めたる力を引き出す支援をすること」ではないだろうかと思いました。

そのためには、日常の対人援助の時間以外で一番効率の悪い仕事を探し効率化を図ることで時間を創出すればよい。効率の悪い仕事は、ケースワーカーが作成する業務日誌から利用者の個別ファイへの転記作業、あふれんばかりの情報から曖昧な記憶を頼りに情報を探し出す作業でした。この転記と検索を正しく瞬時にやってのけるのは、やはりコンピュータしかありません。

シンプルで強力な助っ人(ソフト開発に関して)

そこで、手書きの作業日誌からパソコンを使って日誌を入力し、利用者の個別のケース記録を自動生成するシステム「サポート2」(バージョンアップに伴い「ケース・ サポート・システム」からこの名称に変更)を開発しました。

このシステムは、毎日の作業日誌を入力するだけで「日誌」や「個別記録」の印刷、「データの検索」など…データをできるだけ数値化して客観的な把握をするための「統計情報」を自動生成できるようにしました。統計情報や利用者の基本情報はExcelの表に出力しましたので、Excelをご存知の方でしたら、お好みの表やグラフに編集加工できます。

このほかにもデータベースのメンテナンスの機能も備えています。記録の転記作業や検索はどの施設でも悩みの種だと聞いていたので、できれば本システムを他の施設でも利用して頂きたく、システムは極めてシンプル(多様な機能をもたない)で、簡便な操作性とカスタマイズ性を重視した仕様としました。

また、今回開発した「サポート3」は、「サポート2」の基本的な機能にプラスして、従来のソフトでは出来なかった、複数台のパソコンから記録をつけることができる『ネットワーク対応ソフト』として開発しました。

転記不要で時間にも心にもゆとり

本システムを利用することにより、日誌から個別のファイルへの転記作業はまったく発生しません。しかも、入力したデータの検索もキーワードを入力すれば瞬時に出るので、これまでのように過去にさかのぼって、日誌や個別ファイルの資料をめくることもなくなり、転記や検索に費やす時間を大幅に軽減することができました。

この結果、対人援助の時間を創出することができ、時間のゆとりとともに心のゆとりも少しずつですができてきました。おっくうがらずに記録をとることで、以前に比べ洞察力もついてきたようです。また、支援の経過を追うことで利用者のニーズや支援のポイントが少しずつ見えてきました。

超多忙な人にもおすすめのこのシステムは、ケースワーカーのために開発したものですが、たとえば、「近頃物忘れが多くて困ったな」とか、超多忙な方にもお勧めのシステムです。

セールスポイントは、機能のシンプルさで、ユーザーの数だけ使い方があるということです。少しでも皆様のお役に立てることができれば幸いです。