ポインターの動きでPCが使える!クリックアシストとは? その1

こんにちは、てくのブログです。
先月「クリックアシスト」というソフトの有料版をリリースしました。
これはマウスポインターの動きだけでWindows PCを使えるようにするソフトで、先行リリースしていた無料版と比べ有料版は大幅に機能がアップしています。
クリックアシストの基本的な使い方はこちらのビデオを見たり、無料版をダウンロードして試してみてください。

以下の比較表に一通りのことは書いてありますが、これだけではわかりにくいということで、数回にわけて動画付きで有料版を紹介していきます。
今回は表の左側、マウス操作のところから。
無料版と有料版の比較

 ドラッグとホイール

1番わかりやすい点は左右ドラッグとホイール上下ができるようになることです。

 連続操作モード

これは 何気に便利な機能。
アイコンが黄色くなった後もポインターを止めたままにしておくと、ロックがかかります。
この状態になると選択したアクションが続けて実行されます。
webサイトやドキュメントを閲覧するときにかなり便利です。

 連続操作が可能なアクションは右クリック、ダブルクリック、左ドラッグ、右ドラッグ、ホイール上、ホイール下です。
というわけで、今回はマウス操作のアクションで加わった機能のお話でした。
次回は超パワーアップした設定項目を紹介します。
それではまた〜。
<合わせて読みたい>

Zonoで右クリックやダブルクリックをする方法 その1:スイッチをつなげる

こんにちは、てくのブログです。

先日Facebookでご案内しましたが、装着型エア・マウス「Zono」が日常生活用具として給付を受けられるケースが増えてきました。

ご利用者が増えるに従い、いろいろとご質問もいただくようになっています。よくある質問と答えはQ&Aページに結構載せているのですが、ブログでより詳しく回答していきたいと思います。

さて、今回お答えするご質問は「右クリックやダブルクリックをする方法」です。
Zonoは一定時間ポインターを静止させると左クリックしてくれる機能がありますが、それ以外のクリック操作はZonoだけではできません。それだとネッを見るくらいはできるけど、もっとパソコンを使いたい人には物足りませんよね。

じゃあどうするのか?方法は2つあります。

その1:スイッチをつなげる
その2:ソフトウェアを使う

です。ちょっと長くなるので2回に分けて紹介していきますね。

その1:スイッチをつなげる

Zonoにはプッシュスイッチや呼気スイッチといったハードスイッチを繋げることができます。しかも送信機と受信機にそれぞれつけられるのです。

送信機につける

送信機にはスイッチを1つだけ繋げられます。おしりについているUSBコネクタは充電だけでなく、実はスイッチ入力も受け付けます。

こういう変換ケーブルが同梱されているので、φ3.5のモノラルミニジャックで接続できるスイッチを繋げてください。

Quha社からはZonoと相性の良い呼気スイッチパフスイッチも発売されています。テクノツールではまだ在庫していませんが、仕入れることはできます。ご興味がありましたらお問い合わせください。

注意して頂きたいのは、送信機に繋げられるスイッチは1つだけで、できるのは左クリックのみです。もちろん連続入力すればダブルクリックはできます。
右クリックもしたい場合は受信機にスイッチをつないでください。

受信機につける

受信機にはφ3.5のモノラルミニジャックをそのまま接続できます。しかもなんと2股のアダプタが同梱されていまして、スイッチを2つ繋ぐことができるのです。

銀色(写真の左側)に繋いだスイッチが左クリック、金色(同右側)に繋いだスイッチが右クリックになります。

ちなみにアダプタを使わないでスイッチを1つ繋げると、左クリックになります。

もちろん組み合わせもオッケー

たとえば「送信機に呼気スイッチをつけて左クリック、受信機にアダプタ+プッシュスイッチを金色の方へつけて右クリック」なんてこともできます。様々なニーズに応えられるようにつくられています。

「ダブルクリックアシスト」を使おう!

スイッチでのダブルクリックがうまくいかない場合は「ダブルクリックアシスト」をオンにしてみてください。どんなものかというと、Q&Aページから説明を抜粋します。

“外部スイッチを使ったダブルクリックを補助する機能です。ダブルクリックをする時にポインターが動いてしまうと、コンピュータが認識してくれません。それを避けるために、この機能をオンにすると最初のクリックでポインターが静止します。静止したらダブルクリックをしてください。 静止時間は調整ツールで設定できます(0.1秒~2.0秒の間)。”

つまり全部で3回クリックすることになるわけですが、最大2秒までポインターが止まってくれるので、スイッチ入力の際にZonoの装着場所(頭や手足など)が動いてしまっても大丈夫!というわけです。

「ダブルクリックアシスト」をオンにするには、Zonoの「調整ツール」の「」タブにあるラジオボタンにチェックしてください。
ポインターが止まる時間は0.1~2.0秒の間で、0.1秒刻みで設定できます。

次回はソフトウェアを使う方法です。

以上、Zonoに外部スイッチをつなげてダブルクリックや右クリックをする方法でした。
次回はソフトウェアを使う方法をご紹介します。

Zonoはもちろんお試しもできますので、ご希望の際はテクノツールの窓口へメールまたは電話でご依頼ください。

メール:office@ttools.co.jp
Tel: 042-370-6377
(受付時間:月曜日から金曜日 9時~12時/13時~17時30分)

それではまた~。

関連エントリ:Zonoで右クリックやダブルクリックをする方法 その2:ソフトウェアをつかう

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MOMOユーザー 生の声を紹介します

こんにちは、てくのブログです。
2017年はもっと投稿ペースを上げられるよう頑張ります。

さて今回はMOMOユーザー、K様からいただいた生コメントを紹介いたします。

食事に整容に趣味と、色々なことに使えるMOMOですが、K様にとっては資格試験へ挑戦するためのパートナーでもあります。

ご本人に加え、なんと奥様からもコメントを寄せていただきました。ユーザーさんの生の声をぜひご覧ください。(※事前にお二人の許可を得たうえで掲載しています)

資格試験に挑戦

私は、4年前にALSを発症しました。

現在は、手を数cm上げて、ゆっくりで汚い字なら書けます。

手をテーブル上で前後左右に移動させるのもできますが、時間がかかります。
在宅勤務をしており、仕事はすべてPCでやっています。

会社を辞めた後に障害者でも、できる仕事はないかと探していたところ、社会保険労務士という資格があると聞きました。
私は、障害年金の受給もしていますが、1回の申請で受給まで到達できたのが、社会保険労務士さんのおかげだったのです。
障害者の役にも立つため、是非、この資格に挑戦しようと思いました。

ただ、試験時間が4時間50分と長く、自力で回答するのは無理なため、装具を使ってできないかと思い、色々探しましたが、なかなか合うものがなかったのです。

そんな時、MOMOを使ってみました。

うまくフィットし、テーブル上での手の動きもスムーズで、筋肉の疲れもほとんどなかったです。
試験勉強や模擬試験の時も使用し、非常に役に立ちました。

試験勉強にMOMOを使用
試験勉強のパートナーとして。

試験の合否は、11月にわかります。
仮に不合格であっても、MOMOがあるので、もう1年頑張ってみるつもりです。

MOMOは、私には非常に役に立ったのですが、以下の点に注意が必要です。

購入してすぐにスムーズに使えるわけではなく、ばねの強さ、設置する位置、固定の仕方、椅子の高さ等自分に合うような調整が必要です。
また、障害によっては、使えないか方もいらっしゃると思います。

テクノツールさんには、利用者の意見を聞いて、日々改良してより良い器具を作っていただきたいと思います。

img_0569
肘周りはかなり独特な使いかたです。

奥様からのコメント

主人は資格試験を取得するのが趣味のような人で、ちょうど確定診断が下りた2012年も大切な試験を控えていました。

今思えば当時は歩けましたし、手も疲れますが、今よりも動きました。
だけどALSと分かってからはもう試験は受けないといい、断念しました。

夫婦で話し合い、主人はその時が来れば呼吸器を選択してくれると言っています。

けれども私はその話し合いをしてから“生きる意味”をずっと考えていました。

主人にとっての生きるということ、たぶんそれは、家族のためや社会のために自分の存在意義を見出すことなのだろうと。

MOMOをネットで見たとき、主人がすぐさま

「これだったら長時間の試験も耐えられるかな」

と言いました。

その言葉が嬉しくて、応援するから頑張ろう、と勧めました。

MOMOは主人に生きる希望をくれました。

命ある限り前を見て進む、その主人の姿勢を後押ししてくれたのがMOMOなのです。

(コメントここまで)

K様、そして奥様、本当にありがとうございます。

原稿をいただいてから掲載が遅くなり、大変失礼いたしました。

今回は取材ではなく直筆のコメントをそのまま掲載させてもらいました。
MOMOがK様と奥様のお役に立てていると感じることができ、我々としてもこれ以上ない喜びです。

「注意が必要」とご指摘のあった調整が必要な点や、どうしても合わない人がいるということは、MOMOに限らず福祉用具全般に当てはまることで、我々が日々直面している大きな課題でもあります。

MOMOに関しては事例を増やし、取扱いに慣れた特約店を増やすことで、ユーザーさん毎に適した調整を全国で提供できるよう取り組んでいるところです。もちろん商品としてのバージョンアップも日々検討を重ねています。

鋭いご指摘ありがとうございます。

またコメントと写真のご提供、ブログでの掲載許可をいただいたことに、この場を借りて御礼申し上げます。

これからもMOMOはK様の挑戦をサポートして参ります!

それではまた~

【MOMOの記事はこちら】

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スイッチでMacを操作する その3|アクセシビリティ機能のキホン

こんにちは、てくのブログです。

このブログはテクノツールのメンバー数名で分担して書いているのですが、このシリーズを書いている私の正体を知っている人からは、「ブログ見てますよー。Macのこと詳しいんですね。Macのパワーユーザーなんでしょ。Macの情報はあまりないので楽しみにしています。よろしくー。」なんてメッセージをいただいております。

いま流行の経歴詐称は決してしていませんが、誤解?があるので、打ち明けますと、実はわたくし、Macのパワーユーザーではありません。

たしかに普段利用しているパソコンはMacです。でもそこで稼働しているOSは、Windows 10と7なのです。(笑)

私がサポートしているKさんのMac利用がきっかけで、Macのスイッチコントロールを勉強することになり、少し詳しくなったというのが正直なところです。そのKさんは、スイッチでパソコンを操作するのですが、Mac>Win>Mac&Winという約15年の芸歴?の持ち主です。

Kさんがいなければ、私もこのような芸当?ができなかったでしょう。感謝!

いずれ、このブログにも登場してもらって、今の様子などを紹介しようかな、、、と思っていますので、お楽しみに。

さて、だいぶ間があいてしまいましたが、前回に続きOS Xのスイッチコントロール機能の標準パネルにはどんな機能があるのかをみていきましょう。

ホームパネル
ホームパネル

6. メニューバー

acc04_on_menu

画面上部に表示されているメニューバーをスキャンすることができます。

マウスでポインティングしなくてもいいので、楽チンです。

ちなみに、メニューバーは「アップルメニュー」、「アプリケーションメニュー」、「ステータスメニュー」の総称です。

詳しくはこちら

7. システム

acc04_on_system

Macのハードウェアをコントロールするシステムパネルへのリンクです。

システムパネル
システムパネル

音量や画面の輝度を調節したり、ディスクの再生等をコントロールしたりします。
これもマウスを動かして小さなボタンをクリックする必要がなくなるので、実は結構便利なパネルです。

8. カスタム

acc04_on_custom

独自のパネルに切り替えることができます。

あらかじめカスタムパネルという独自のパネルを作成しておき、標準パネルで操作するよりも効率的な操作を登録しておくことができます。アプリに合わせて、あるいは、利用者の身体状況などに合わせて作り込んでおきます。

例えば、50音のキーボードパネルやマウス操作のパネルなどを自由に作ることができます。

以下のパネルは、冒頭に紹介したKさんのために作成したカスタムパネルです。Kさんはこれをさらにカスタマイズしているようです。

かなキーボードのパネル
かなキーボード
マウス操作
マウス操作のパネル
数字キーボードのパネル
数字キーボードのパネル
機能キーボードのパネル
機能キーボードのパネル

このようなカスタムパネルの作り方も、次回?以降に解説しますのでお楽しみに!!

9. 場所

acc04_on_place

パネルの表示位置を変更できるパネルへのリンクです。

画面上の見たい部分にパネルが被ってしまう時に、即座にパネルの表示位置を変更することができます。

場所パネル
場所パネル

さて、これで標準パネルの紹介が終わりです〜。

では、、、、、と思いきや、

 

今回のブログ原稿を書いている最中に、ある人を介してある人と繋がることができました。

彼女(Hさん)はMacのパワーユーザーでありスイッチ操作の達人です。
そのHさん曰く、

「今まで利用していた”SwitchXS”が使えなくなりましたので、今後、Macのスイッチコントロールを使おうと思います。このブログで勉強しています。今は標準パネルを利用してみています。これからスイッチコントロールのカスタムパネル作りにもチャレンジしていきます」 と。

これは責任重大!!と思ったのと同時に、Hさんの操作の様子も知りたい!と思ったのでした。

で、お願してみたところ、なんとこのブログにも登場いただけるとのことでした!

というわけでご紹介します。

今こんな感じで利用されています。

(4/27:動画のテロップを一部修正しました。)

オォ、早い!まさに達人。

さらにさらに、実はHさんからコメントをもらっています。
以下、そのまま掲載します—–

初めまして!

今回の動画を担当しています、Hです!

脊髄性筋萎縮症という病気で、寝たきり生活も今年で20周年を迎えました。
ずっと、お仕事をすることが私の夢だったので、このような機会を頂き、とっても嬉しいです!!

第1回目のミッションは、標準パネルの操作でした!

標準パネルの不思議は、まず、キーボードに50音がない!ということです。
そのため、タイピングは、全てローマ字打ちをしなければならず、通常の2倍の時間を要しました。

また、マウスの方角を、いちいちグライドカーソルで(クレーンゲームのように)位置決めしなければならないというのも、泣きたくなるくらいまどろっこしかったです。

そういうわけで、Macでスイッチコントロールを使う場合のカスタマイズは、必須だと思います。ただ、私の方も、調子に乗って、カスタムパネルを作りたい!と言ってはみたものの、難しすぎて現在は投げ出している真最中です。

こんな感じで次回の更新ができるのか、甚だ本人も不安ですが、スイッチコントロールへの移行サクセスストーリーになるよう、頑張ります!

皆さんも見守っていて下さい!

—コメント以上−–

Hさんは、カスタムパネルを作りたいと仰っていますが、作り方を覚えれば、もしかしたら仕事にできるんじゃないかしら…

そうだ、もう一人の達人Kさんも紹介しないといけません。彼はもう自分で作ってますけどね。

では、今回はここまで。
次回は、スイッチの設定について解説します。お楽しみに!

それではまた~。

【アクセシビリティ機能のキホン 他の記事はこちら】

① IT機器をスイッチで操作! アクセシビリティ機能のキホン

② スイッチ操作の仕組みと「なんでもワイヤレス」|アクセシビリティ機能のキホン

③ スイッチでWindowsを操作する方法|アクセシビリティ機能のキホン

④ スイッチでWindowsを操作する方法 その2|アクセシビリティ機能のキホン

⑤ スイッチを選ぶときに便利なサイト3選!!|アクセシビリティ機能のキホン 番外編

スイッチでMacを操作する その1|アクセシビリティ機能のキホン

⑦ スイッチでMacを操作する その2|アクセシビリティ機能のキホン

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まだあるぞ!点字編集システム7の便利な機能|点字編集システムの使いかた

こんにちは、てくのブログです。

ひさしぶりに「点字編集システムの使いかた」シリーズです。

前回は3回にわたって点字編集システム7に新たに追加した「拡張クリップボード」という機能を紹介しました。今回は「他にもまだある便利な機能」をいくつか紹介します。

ページ行のコピーと貼り付け

まずはページ行のコピーと貼り付けです。

点字編集システムの1行目は水色で反転されて表示されています。これは、「ページ行」という特別な行です。

「ページ行」はWordでいうとヘッダーフッターエリアと同じようなもので、主にページ番号をふっていくための行なのですが、たとえば目次が複数ページにわたる場合などに「ここは目次ですよ」的なタイトル(?)を入れたりすることがあります。

これまではそのタイトルを1ページずつ書いていかなければいけなかったのですが、点字編集システム7では、ページ行で「コピー」や「貼り付け」ができるようになりました

(ちなみにページ番号は全ページ一気に自動でつけることができます)

「ページ行」と「本文行」
「ページ行」と「本文行」

ページ行にカーソルを移動して「Ctrl+C」を押すと、ページ行1行分がクリップボードにコピーできます。同様に、ページ行にカーソルを移動して「Ctrl+V」を押すと、ページ行に1行分のデータが貼り付けられます。

ポイントは「1行分」というところです。ページ行では点字を一文字ずつ選択することができないので、「1行分」まるごとコピーや貼り付けをすることになります。

※ページ行のコピーと貼り付けは「Ctrl+C」と「Ctrl+V」のショートカットキーのみの対応となっています。編集メニューは利用できませんのでご注意ください。

墨訳数字の色変更機能

墨訳表示をしていると、英字の「O」と、数字の「0」など、英字と数字の違いがわかりづらいことがありませんか?

点字編集システム7では、このようなややこしい文字を見分けやすいよう、墨訳の数字部分の色を変更することができます

標準設定では、通常の墨訳文字は「赤」、数字は「ピンク」になっていますが、次の手順で色を変更することもできます。

  • メニューの中の「設定」の中の「表示設定」を開く
  • 「色設定」の項目を「墨訳数字色」にして「色設定」ボタンを押す
  • 通常の墨訳とは別の色(例えば緑)などにして「OK」ボタンを押す
  • 「保存終了」ボタンを押す

この状態で墨訳すると、墨訳の数字は「緑」で表示されて、英字と数字がはっきり区別できます。

色の設定
色の設定

バックアップファイル選択機能

「いちど上書き保存したけど、前のバックアップファイルを開きたい」ということがたまにあると思います。

これまでバックアップファイルを開くには、バックアップファイルの拡張子を「bak」から「bes」に自分で変更する必要がありましたが、点字編集システム7では「bak」のままで開けるようになりました。手順は次の通りです。

  • メニューの中の「ファイル」の中の「開く」を選択して「開くダイアログ」をひらく
  • 「ファイルの種類」のところで、「バックアップファイル」をえらぶ
  • バックアップファイルが表示されたら、開きたいファイルを選び、「開く」ボタンを押す
  • 「bak形式はファイル名の引継ぎはできません。新規文書として開きます」というダイアログが開いたら、OKボタンを押す

このようにすると、新規文書(無題)としてバックアップファイルが開きます。

バックアップファイルをひらく
バックアップファイルをひらく

※開こうとしているファイルが「BES形式」でない場合は、「ファイルが正しく読み込めませんでした」というエラーダイアログが表示されて読み込みを中止します。

ということで、主な便利機能を紹介してみました。点訳作業がより効率的に行えるよう、活用していただけると嬉しいです。

それではまた~。

【点字編集システムの使いかた 他の記事はこちら】

① 拡張クリップボードってなんだ?|点字編集システムの使いかた

NABCCデータ 3つの活用事例|点字編集システムの使いかた

③ Unicodeと墨訳の活用事例|点字編集システムの使いかた

④ まだあるぞ!点字編集システム7の便利な機能|点字編集システムの使いかた

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「食べることの楽しさを思い出した。」| MOMO ユーザーインタビュー ~ 本橋 様 ~

こんにちは、てくのブログです。

MOMOのユーザーさんの声をお届けする、「MOMOユーザーインタビュー」。

今回は初の両腕ユーザー、本橋さんのインタビューです。

本橋さんは、周りの空気を明るくしてくれる、かわいい笑顔が印象的な女性です。
数年前に上肢型のALS が発症しました。もともと看護師として障がい者施設や病院で勤務されていたそうで、お会いするといつも、ご自身の経験をもとにいろいろなことを教えてくれます。

家にいるときに身の回りのことを自分でもできるよう、良い道具がないか探していました。なかなか自分に合うものに巡り合えなかったそうですが、福祉機器の展示会で偶然MOMO を見つけ、試しに使ってみるとすぐに気に入ってくれました。

その後、自治体の積極的な後押しもあり、ついにはMOMO初の両腕ユーザーになってくれました。

食べることの楽しみを思い出した

字を書いたり、携帯電話を使ったり、コーヒーを飲んだりと、色々な場面でMOMO を使っている本橋さんですが、一番変わったのは「食べることの楽しみを思い出した」ことだそうです。

食事をするためには、身体の色々なところを動かさなくてはなりません。それはとても体力を使うことです。

本橋さんは自然と食事をすることが億劫になり、いつしか体力の消耗を抑えるために、生きるうえで必要最低限の量しか食べないようになっていました。

しかしMOMO を使うと、テーブル上にあるお皿にすべて手が届くようになりました。しかもほとんど疲れません。

食べる量が増えて、食べるスピードも早くなって、ついパクパクいっぱい食べちゃうんです。」 と嬉しそうに(恥ずかしそうに)話してくれました。

この急激な変化にはご家族もとても驚いていました。

食べることの楽しみを思い出した。
「食べることの楽しさ」を思い出した。

両腕でMOMOを使っている本橋さんは、食事のときは右手カフをつけてフォークを保持しています。そして左手にはお茶碗を持って、背筋がピンと伸びた美しい姿勢で食べられるようになりました。

もちろん腕を支えているから疲れにくい、ということもありますが、良い姿勢を保てるということも疲れなくなった要因の一つかもしれません。

自分一人でも自由に使える

本橋さんは、リビングにあるダイニングテーブルにMOMOをつけています。

なにかやりたいことがあるときはそこに座ります。

自分でMOMOに腕を乗せて、ロックを外し、コーヒーを入れます。

コーヒーを飲みながら手紙を書いたりもします。

友人に電話をかけるときもあります。

用事が済めば自分でロックを外して、MOMOから腕を降ろします。

やりたいことを、やりたいときにできるようになったので、家に一人でいるときも、不自由することはかなり少なくなりました。

手紙を書くことも。
手紙を書くことも。
自分でつけ外しできる(※この写真は本橋さんではありません)
自分でつけ外しできる(※この写真は本橋さんではありません)

可動域が劇的に広がった

腕を動かせる範囲も、本橋さんの場合は劇的に広がりました。

自力では腕を後ろへもっていくことがほとんどできないのですが、MOMO を使うと肩の可動域が一気に広がり、健常者と変わらないくらい後方へもっていけるようになりました。

自力だとこれくらいしか動かせないのに…
自力だとこれくらいしか動かせないのに…
MOMOをつけるとこんなに動く。
MOMOをつけるとこんなに動く。

私たちも大変驚きましたが、訪問で来ているドクターも相当びっくりしていたそうです。良い運動になるからと、毎日何度もやってみているらしいです。

MOMOがある生活をおもしろがって、いろいろなことに使おうとしてくれている本橋さん。

短期入院のときは病室でも使ってくれて、しかも他の患者さんたちやセラピスト、看護師の皆さんに宣伝までしてくれました(笑)。

これからもMOMOが本橋さんの生活をサポートしていけると嬉しいです。

本橋さんのインタビューはこちらからもご覧いただけます。

本橋さんの使いかたまとめ

  • 食事書字、携帯電話での通話などに使っている
  • 両腕で使っているから、右手はカフ+フォーク、左手はお茶碗という美しい姿勢で食べられる
  • 自分でつけ外しできるから、家に一人でいるときも自由に使える
  • 腕の可動域が劇的に広がったので、リハビリがてら腕を動かす運動をしている

「自分でつけ外しができる」ということが、一人でいることが多い本橋さんには特に喜ばれています。また両腕で使おうという人はどんどん増えてきています。できることがさらに増えたり、姿勢がよくなったりと、結構いいことがあります。

まぁ、場所はそれなりにとってしまうんですけどね…

それではまた~。

【MOMOユーザーインタビュー 他の記事はこちら】

① 「『自分で食べられる』ことの価値」|~ 山邊 様 ~

② 「食べることの楽しさを思い出した。」| ~ 本橋 様 ~

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スイッチでWindowsを操作する方法|アクセシビリティ機能のキホン

こんにちは。

さてさて、2週間ぶりの続編、「アクセシビリティ機能のキホン」シリーズ第3回をお届けします。

今回からOSごとに紹介してまいります。まずはWindowsから。

この記事ではWindows 10を使って紹介していきますので、Windows のバージョンによっては多少異なる情報もあるかもしれません。予めご了承くださいませ。

Windowsをスイッチ操作できるアクセシビリティ機能

sc01

早速ですが、実はスクリーンキーボードの起動方法は複数あります。

  1. いちばん一般的なのは、「コントロールパネル」>「コンピュータの簡単操作」>「コンピュータの簡単操作センター」>「スクリーンキーボードを開始します」という手順。cp

※参考までに、スクリーンキーボード以外のさまざまな標準アクセシビリティ機能は、ここで紹介した「コンピュータの簡単操作センター」にまとめて収録されています。

 

  1. 次はショートカットバージョンで、超カンタン。Windows10ではスターボタンの横にある「WebとWindowsを検索」に「OSK」とキーボードでタイプしてEnterキーを押すだけです。これは支援者や「物理的なキーボードは何とかタイ
    プできるんだけど時々、スクリーンキーボードを利用したいなぁ・・・」という人におすすめの起動方法です。

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  1. はい、3つめです。タブレットモードでWindows10を利用している人なら、「スタート」>「設定」>「簡単操作」>「キーボード」>「スクリーンキーボード」で起動できます。

tablet_sc

 

スクリーンキーボードの基本機能

このスクリーンキーボードは標準では、マウスでキーをクリックすると入力とみなされます。でもマウスクリック以外の方法も準備されているのです。

1つ目は「キーをポイントする」。これはマウスポインターをキーの上に一定時間、停留させれば入力される方式です。要は、マウスは動かせるけどクリックが難しい人向けの利用方法です。

dwell_point

op_point

2つ目がこのシリーズの本題“スイッチでパソコンを操作する”ための設定「キーをスキャンする」。これを有効にすると、スクリーンキーボード上をスキャンカーソル(横長の帯)が上から下に向かって自動移動するようになります。

sc_anim

さて、その設定ですがとてもシンプルです。①自動移動するスキャン速度と、②どのキーの入力でスキャンを開始するか、の2つです。

例えば、左の図では、外部からスペースキーの入力があれば、カーソルの移動が開始され、それは1秒毎に移動していきますよー、という設定です。

op_scan

ここで登場するわけですよね、「なんでもワイヤレス」!

なんでもワイヤレスBluetoothキーボードとして認識されるわけですから、スペースキーを設定したポートにお好みのスイッチを接続すればOKなのです。前回のブログ記事「スイッチ操作の仕組みとなんでもワイヤレス|アクセシビリティ機能のキホン」を参考にしてくださいね。

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ということで、今回はここまで。次回は「スクリーンキーボードの上手な使い方」にしようかな・・・。

それではまた~。

【アクセシビリティ機能のキホン 他の記事はこちら】

① IT機器をスイッチで操作! アクセシビリティ機能のキホン

② スイッチ操作の仕組みと「なんでもワイヤレス」|アクセシビリティ機能のキホン

③ スイッチでWindowsを操作する方法|アクセシビリティ機能のキホン

スイッチでWindowsを操作する方法 その2|アクセシビリティ機能のキホン

⑤ スイッチを選ぶときに便利なサイト3選!!|アクセシビリティ機能のキホン 番外編

スイッチでMacを操作する その1|アクセシビリティ機能のキホン

スイッチでMacを操作する その2|アクセシビリティ機能のキホン

スイッチでMacを操作する その3|アクセシビリティ機能のキホン

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Unicodeと墨訳の活用事例|点字編集システムの使いかた

こんにちは。

点字編集システム7に新たに追加された機能、「拡張クリップボード」を紹介するシリーズの第3回、いよいよ最終回となります。前回は、NABCCのコピーと貼り付けの活用方法についてご紹介しました。今回はUnicodeと墨訳の活用についてご紹介いたします。

Unicodeとは??

Unicode(ユニコード)とは聞きなれない言葉かもしれませんが、コンピュータで利用する国際規格で統一された新しい文字コードです。Unicodeでは、点字も一般の文字と同じように扱えるようになっています。たとえばメモ帳で「アイウエオ」と表示されるのと同じように「アイウエオ」に対応した「墨点字」で表示することができます。

Unicodeをどう活用するの??

早速ですが、以下の手順をちょっと試してみましょう。

1.メニューの「編集」=>「拡張クリップボード」=>「形式」=>「Unicode」を選択

2.点字編集システムの編集画面で点字の「アイウエオ」を入力(6点入力でも、かな入力でも、どちらでも構いません)。

3.いま入力した点字の「アイウエオ」を選択状態にする

4.メニューの中の「編集」=>「コピー」を選択してクリップボードにコピーする

図:コピーまでの画面の様子
図:コピーまでの画面の様子

ここまでは、NABCCのときと変わらない作業ですね。つぎに、

5.「メモ帳」を起動

6.メニューの中の「編集」=>「貼り付け」を選択してクリップボードから貼り付ける

7.メモ帳の画面にUnicodeの墨点字が貼り付けられる

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メモ帳で貼り付けた画面の様子

上の画像のように点字の形がそのまま表示されるので、点字の表記を簡単にそして正確に伝えることができます。点字の校正の資料に利用したり、点字表記に関する墨字の資料や教材などを作成するときに便利です。

ちなみにUnicodeは新しい文字コードなので、古いパソコンやユニコードに対応していないパソコンでは利用できません(主にWindows7よりも古いパソコン)。また、電子メール等で送信する場合も、電子メールのソフトや、相手先のパソコンがUnicodeに対応していない場合は正しく表示されませんので注意が必要です。

※メモ帳等からUnicodeの点字をコピーしても、点字編集システムへの貼り付けはできません。

墨訳とは??

最後に「墨訳」です。「墨訳」を選択すると、いままで画面や音声読み上げでしか確認することができなかった墨訳を、テキストとしてコピーし貼り付けることができます。点字の校正の資料に利用したり、点字表記に関する墨字の資料や教材をつくるとき等に便利です。たとえばある点字の表記の資料を作成する場合、拡張クリップボードの機能を使うとNABCC、Unicodeでの墨点字、墨訳を併記して資料をつくることができます。

※メモ帳等から墨訳のカナをコピーしても、点字編集システムへの貼り付けはできません。

点訳をもっと効率的に

いかがでしたでしょうか?

3回に分けて「拡張クリップボード」の機能を紹介してまいりました。皆さまの点訳作業がより効率よく進むよう、活用していただけると嬉しいです。

それではまた~。

【点字編集システムの使いかた 他の記事はこちら】

拡張クリップボードってなんだ?|点字編集システムの使いかた

NABCCデータ 3つの活用事例|点字編集システムの使いかた

③Unicodeと墨訳の活用事例|点字編集システムの使いかた

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NABCCデータ 3つの活用事例|点字編集システムの使いかた

こんにちは。

前回は「拡張クリップボード」のNABCCのコピーと貼り付け方法を紹介しました。その後Facebookにユーザーさんからコメントをいただきましたが、この機能をどう活用するの??というところを今回は書きたいと思います。

1.NABCC対応の点訳ソフトなどへ貼り付ける

まずはこちら。点字編集システムからコピーして取り出したNABCCを、NABCCの貼り付けに対応している点訳ソフト等へ貼り付けることができます。

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この機能を利用して、点字データの入ったマルチメディアの図書を作成する活動もあります。たとえば筑波技術大学では、NABCCのコピー機能を使ってEPUB(電子書籍のファイル)にNABCCの点字データを入れ、視覚障害者向けの教材の作成に取り組んでいます。

興味のある方はぜひ以下の論文をご一読ください。(論文作成者の許可を得て紹介しています)

「視覚障害者用EPUBブラウザⅡ」の開発と試用 ─ EPUBファイル内の点字データをピンディスプレイに出力する機能の実装 ─

 

2.点字編集システムへ貼り付ける

もちろん点字編集システムもNABCCの貼り付けに対応しています。他のソフトで作成したNABCCデータを、点字編集システムに貼り付けて活用することができます。NABCCは欧米でも共通で利用されていますので、欧米の点字データも簡単に扱えます

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3.メールのやり取りで利用する

どのように点字を表記するかを伝えるときに、これまでは「1234の点」、「136の点」…という方法しかなく、とても手間がかかっていたと思います。NABCCのコピーと貼り付けを利用すれば、例えば電子メールで、点字の表記を簡単にそして正確に伝えることができます。

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補足:行末改行について

「拡張クリップボード」のメニューの中に「行末改行」という項目があります。これは、コピーするときに、各行の行末に強制的に改行を挿入するかしないかという選択になります。編集画面と同じレイアウトになるようにコピーしたいときに便利です。

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行末改行

いかがでしたでしょうか?皆さまの点訳作業で、NABCCのコピーと貼り付けを活用していただけると嬉しいです。

次回は、墨訳、Unicodeについてご紹介していきます。

それではまた~。

【点字編集システムの使いかた 他の記事はこちら】

拡張クリップボードってなんだ?|点字編集システムの使いかた

②NABCCデータ 3つの活用事例|点字編集システムの使いかた

Unicodeと墨訳の活用事例|点字編集システムの使いかた

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拡張クリップボードってなんだ?|点字編集システムの使いかた

こんにちは。

2回連続で続いていた「アクセシビリティのキホン」シリーズは今回はお休みです。その代わりに、というわけではありませんが、点字編集システム7に新たに追加された機能、「拡張クリップボード」を紹介するシリーズの1回目をお届けします。

そもそも点字編集システムとは?

その名のとおり点字の文書を作成するソフトです。新聞や雑誌、書籍など世の中に数多ある文字情報を点字化する時に使われるソフトで、多くの点訳者の方々に使っていただいています。

そのシリーズ最新版である点字編集システム7(Windows 10対応)から追加されたのが、

墨字拡張クリップボード

です。これは点字編集システムで作成した点字データを、他のソフトへコピーできるという機能です。コピーの方法は3種類あって、目的に応じて使い分けることができます。

点字データは墨字(英字、かな、漢字などの一般の文字)データとは違った、独自の取り扱いが必要になります。その点を踏まえながら、数回のシリーズで紹介していきたいと思います。

設定方法

「拡張クリップボード」を利用するときは、メニューの中から利用したいコピー方法を選びます。まず、「メニュー」→「編集」→「拡張クリップボード」と選択していきます。

「拡張クリップボード」には「形式」と「行末改行」の2つのサブメニューがあります。「形式」の中には、さらにサブメニューがあり、つぎの4つの項目を選択できます。

  • なし → 拡張クリップボードを無効にする
  • NABCC → 選択部分した点字をNABCC(ファイル形式のこと)でメモ帳などへコピーできる
  • 墨訳 → 選択部分した点字の墨訳をメモ帳等へコピーできる
  • Unicode → 選択部分した点字をUnicodeの墨点字をメモ帳等へコピーできます。
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図:メニューの部分の画面キャプチャ

このシリーズでは、それぞれのコピー方法を順番に紹介していきます。まずは「NABCC」から。

NABCC

「NABCC」とは「North American Braille Computer Code」の略で、日本語では「北米点字コード」などと言われています。 外国製の点字プリンターを利用する方は、耳にしたことがあるかもしれません。

これは、6点の点字を機械的に英文字(アルファベットや記号)に割り当てて、コンピュータで処理しやすいようにしたものです。点字を扱うソフトがNABCCに対応していれば、共通で利用することができます。ただしコンピュータで処理するために作られているので、私たちがNABCCを見ても、そのままでは理解することは難しいです。

NABCCのコピー、貼り付けができることで、たとえばメールのやりとりなどでファイルを直接送信しなくても、簡単かつ正確に点字のやりとりをすることができます。「1の点」、「13の点」…といったような伝え方をしなくてよくなります。

では、早速ですが、ちょっと試してみましょう。

手順

1.メニューの中の「編集」=>「拡張クリップボード」=>「形式」=>「NABCC」を選択

2.点字編集システムの編集画面で点字の「アイウエオ」を入力(6点入力でも、かな入力でも、どちらでも構いません)

3.いま入力した点字の「アイウエオ」を選択状態にする

4.メニューの中の「編集」=>「コピー」を選択してクリップボードにコピー

図:コピーまでの画面の様子
図:コピーまでの画面の様子

 

ここまでは、今までの点字編集システムの利用とあまり変わらない作業ですね。

つぎに、

5.「メモ帳」を起動

6.メニューの中の「編集」=>「貼り付け」を選択し、クリップボードから貼り付ける

7.メモ帳の画面に「ABCFI」という英文字が貼り付けられる

図:メモ帳で貼り付けた画面の様子
図:メモ帳で貼り付けた画面の様子

どうでしょう?「アイウエオ」をコピーしたのに「ABCFI」と貼り付けられたので、「あれ?」と感じた方もいると思います。でも、これが「NABCC」なのです。

NABCCは、下記のように、64個ある点字のパターンと英文字(アルファベットと記号)とが対になって定義されています。そのため「アイウエオ」が「ABCFI」になったというわけです。

A:1の点(ア)

B:12の点(イ)

C:14の点(ウ)

F:124の点(エ)

I:24の点(オ)

*:16の点(カ)

<:126の点(キ)

%:146の点(ク)

$:1246の点(ケ)

[:246の点(コ)

なんとなくわかっていただけたでしょうか?
次回は、このNABCCのコピーと貼り付けの活用方法について、ご紹介します。

それではまた~。

※NABCCのコピー機能は、筑波技術大学 障害者高等教育研究支援センター 障害者支援研究部 (視覚障害部門)とテクノツール(株)によって共同開発されました。

【点字編集システムの使いかた 他の記事はこちら】

①拡張クリップボードってなんだ?|点字編集システムの使いかた

NABCCデータ 3つの活用事例|点字編集システムの使いかた

Unicodeと墨訳の活用事例|点字編集システムの使いかた

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