どうやって「点訳」するのか?|「点字とはなんぞや?」というお話 その2

こんにちは、てくのブログです。

「点字とはなんぞや?」シリーズ第2回です。

前回は点字が目が見えない人の「文字」であること、漢字かな交じり文を「カナ」にして点字に置き換える作業を「点訳」と呼ぶこと、を紹介しました。
今回は実際にどうやって「点訳」をするのか、ちょっとだけ触れてみたいと思います。

私たちは墨字を“なんとなく”読んでいる?

ところで実は私、「読み方を知らない漢字」に出くわしたときに、無意識に漢字から意味を(おおざっぱに)理解して読み進めてしまうことが結構あります。
なんかよくわからない魚へんの漢字に出くわしたときとか、「あ、なんか魚ね。」という感じで読み飛ばしてしまいます(汗)。同じような方、いらっしゃいませんか?(私だけか?・・・汗汗)

それはさておき…漢字かな交じりの文章を「カナ」にしていく作業は、意外と大変です。同じ漢字でも文脈によって読み方が違うこと、よくありますよね。

たとえば「日本橋」。読み方によって全然違う場所になってしまいます。

  • ニホンバシ  →  東京
  • ニッポンバシ →  大阪

というわけで、漢字かな交じりの文章をどのように「読む」のか、キチンと調べながら「カナ」にしていくことが、点訳作業において重要なポイントです。
正しい読み方(カナ)がわかったら、「カナ」に対応した点字に置き換えていきます。この段階で使われるのが「点字編集システム」です。

点の位置には番号がある

前回もお話ししたように、点字は6つの点でできています。さらに、この6つの点に番号をつけて呼びます。
左上が「1の点」で、以下「2の点」、「3の点」、右側も同様に上から、「4の点」、「5の点」、「6の点」となります。

点の番号
点の番号

6点入力

点字の入力の基本は「6点入力」という方法です。

「6点入力」とは、左右の「人さし指」、「中指」、「薬指」、の合計6本の指を点字の6点に見立てて、点があるところは「押す」、点がないところは「押さない」という感じで入力する方式です。

指と点の対応は下の図のようになっています。
たとえば…

  • 「ア」 → 左手の人さし指で「F」を押す
  • 「イ」 → 左手の人さし指と中指で「F」「D」を押す
「アイウエオ」の入力
「アイウエオ」の入力

手のひらを向けてみると、指と点の対応がわかりやすくなりますね。

点の位置と指の対応
点の位置と指の対応

とまぁこんな流れで点訳していくわけですが、なかなかイメージが沸かないと思います。
ご興味のある方は「点字編集システム」を使って、ぜひ実際に入力を体験してみてください。弊社のホームページからダウンロードできて、インストール後2週間は無料でお試しいただけます。

いい具合に商品の宣伝になったところで、今日はこの辺で。

それではまた~。

【点字とはなんぞや? 他の記事はこちら】

 意外と知らない?!「点字とはなんぞや?」というお話 その1

② どうやって「点訳」するのか?|「点字とはなんぞや?」というお話 その2

③ 64個じゃ足りないよ!|「点字とはなんぞや?」というお話 その3

 

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沖縄・北海道で超・ミニ体験会を開催します!

こんにちは、てくのブログです。

今日は告知です。

6月に沖縄で、8月に北海道で、超・ミニ体験会を開催いたします。

6月22日(水) @沖縄県浦添市

出展企業:丸日本(株)、テクノツール(株)

6月22日(水) 14:00~16:00 浦添市社会福祉センター (浦添市)

沖縄では障がい者ITサポートおきなわ丸日本(株)、テクノツールのコラボで開催します。

一緒に出展する丸日本さんは「チェーンブランケット」、「マスターケア」といったおもしろい商品を輸入販売しています。
我々とはまったく異なるジャンルの商品なので、いつも楽しませてもらっています。笑

また前日の21日(火)は、沖縄型神経原性筋萎縮症の家族会「希の会」の総会でも体験会をやらせていただきます。
詳細はチラシをご覧ください↓

チラシ_160622浦添市社協
沖縄のチラシです。

8月19日(金) @北海道札幌市

出展企業:テクノツールのみ

8月19日(金) 13:00~16:00 北海道難病センター 3F 小会議室2

北海道では北海道難病連さんのご協力により開催します。
詳細はチラシをご覧ください↓

北海道のチラシです。
北海道のチラシです。

チラシのデザインがほぼ同じですが、そこはご愛嬌。

なぜやるのか?

日本で大きな福祉機器展といえば、HCR(東京)、バリアフリー(大阪)、ウェルフェア(愛知)、西日本福祉機器展(福岡)といったものがありますが、いずれも都市部に集中しています。

もちろん、沖縄と北海道からのアクセスは一番大変です。「情報が足りない」、「知っていても試す機会がない」というお声を、これまでもいただいていました。

たからといって、いきなり大規模な展示会を開くのはハードルが高い…
ということで、超ミニサイズではありますが、「何もやらないより、とりあえず1回やってみよう」という感じでやらせていただきます。
我々にとっても一つのチャレンジであります。ぜひご来場くださいませ。

最後にこれだけはお伝えしたいのですが、どちらも現地の方々のご提案、ご協力あっての開催です。本当にありがとうございます。

沖縄県、北海道の皆さまにお会いできるのを楽しみにしております。開催が近づいたらまたFacebookでお知らせします。

それではまた~。

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意外と知らない?!「点字とはなんぞや?」というお話 その1

たいへんご無沙汰しております。てくのブログです。

「価値のある情報を発信していくぞ!」息巻いて始めたこのブログですが、ふと気づけば1ヶ月以上放置しております。

気張ると長続きしないということがよくわかりました。
猛烈に反省し、ここからもう一度更新の頻度をあげてまいります。

今後はゆるい内容が増えるかもしれませんが、「たまには良いことが書いてあるかも…」というスタンスでお付き合いいただけると幸いです。

ここから本題です。

再開一発目のテーマは、「点字とはなんぞや?」です。

以前、点字編集システムの機能を紹介しましたが、「そもそも点字がわかんないよ…」と思った方もいるのではないでしょうか。

階段の手すりやエレベーターのボタン、ビール缶のフタについていたり、点字ブロックなんてものもあるので、「凸凹で表す文字でしょ」くらいの知識はあっても、詳しいことは知らない人が多いと思います。

いいんです。そういう人のためにてくのブログはあるのです。それが我々ブログチームのモチベーションに繋がるのです。

このシリーズでは3回(予定)にわけて、点字のことを紹介してまいります。

「おさけ」と書いてあります。
「おさけ」と書いてあります。
駅の案内図にも点字がいっぱい。
駅の案内図にも点字がいっぱい。

「点字」と「墨字」

「点字」は目が見えない方が利用する「文字」です。私たちは「文字」を使って本を読んだり新聞や雑誌を読んで、世の中の事を知ったり、知識を深めたりしています。

目がみえる人は、目で見て読む文字(漢字、ひらがな、カタカナ、英字など)を使います。これを「墨字」といったりします。そして目が見えない人は、指で触って読む文字、「点字」を使います。墨字は「目で読む字」、点字は「手で読む字」といえます。

最近では音声読み上げの進歩が著しいですが、日常生活においてはまだまだ「点字」の存在が欠かせません。

点字とはなんぞや_1-1
指で触って読みます。

点字は6つの凸の組み合わせ

目で見る文字(墨字)は、直線や曲線などを組み合わせて表現しますが、「点字」は6つ点の盛り上がり(凸)を組み合わせて表現します。下の図のように凸有り・無しのパターンを組み合わせて表現し、指で触って読んでいきます。

点字で書かれた文書
点字で書かれた文書

つまり、点字の表現パターンは64通りしかありません。(数学的に言えば「2の6乗=64」となります。)

なので残念ながら、漢字、カタカナ、ひらがな、英字など、数多ある文字をそのまま表現することはできません。

そこで、点字の文章は基本的に「カナ」だけの文章にします。漢字かな交じりの文章は、すべて「カナ」にして、点字に置き換えます。この「カナにして点字に置き換える作業」を「点訳(てんやく)」といいます。

まぁ、少しルールがあって単純に置き換えるわけではないのですが、平たく言ってしまえばこういうことです。

コラム:漢字はどうやって書くのか?

ここまできて、点字には「漢字」がないの?と疑問に思った方も多いのではないでしょうか?

実は「漢点字」や「六点漢字」という点字で漢字を表現する点字表記法もあります。ただし、いまのところは「カナにして点字に置き換える」というのが最も一般的です。

じゃ、目が見えない人は、漢字を覚えなくてもいいのか?

答えは「No!」です。

現代社会では、目が見えなくてもパソコンや携帯電話の読み上げソフトで墨字を扱うことができるようになりました。墨字を入力するときも読むときも、音声で読み上げてもらうことになります。その時に漢字がわからないと、入力間違いが多発したり、書いてある意味がわからない、という事態が起こります。

そこで読上げソフトは漢字の説明をするようになっています。例えば「点字」なら「テンスーノテン(点数の点)、モジノジ(文字の字)」という風に教えてくれます。

点字で表現しないからといって、漢字を疎かにはできないのです。

閑話休題

ということで、ざっくりとした点字、点訳の紹介でした。

テクノツールの「点字編集システム」は点訳に使うソフトです。
次回はこのソフトを例に、実際にどうやって点訳していくのかという話をしたいと思います。

それではまた~。

【点字とはなんぞや? 他の記事はこちら】

 意外と知らない?!「点字とはなんぞや?」というお話 その1

② どうやって「点訳」するのか?|「点字とはなんぞや?」というお話 その2

③ 64個じゃ足りないよ!|「点字とはなんぞや?」というお話 その3
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